- 概要 -
アガペーも慈悲も宗教上で使われる言葉ではあるが、相手に対してどう行動するのかに違いがある。アガペーは相手が幸せだと思う事をすることであり、慈悲は困っている人に共感し助けることをさす。
- 詳しい解説 -
アガペーも慈悲も愛についての言葉ではあるがどういう愛し方なのかに微妙な違いがある。また宗教用語でもあるが何の宗教なのかも違っている。
アガペーとは誰かに対してその人が幸せになれるように自分で考えて動くことである。キリスト教の中で使われる言葉でもあり、神様が取る行動そのものを指している。キリストはアガペーの見本を見せるために神様から遣わされた唯一の者という見方もできる。本来のアガペーでは対象者は一人ではなく、人類、生物すべての者に対して平等な愛を注ぐことを指すので一対一の恋愛では本当は使われる言葉ではない。
それに対して慈悲とは困っている人の気持ちと同調し共感した上で相手を助けることである。慈悲は仏教の教えの中に出てくる言葉であり、仏が人類に対して行っているもの。アガペーと同じく一人の人に対しての行動には使わないが、対象者の状態がアガペーと慈悲では違うのも一つの特徴である。