- 概要 -
云うとは誰かの言葉を借りる時に使われる言葉だが、謂うは自分の考えとしてはという頭言葉のついたものに使われる言葉という違いがある。
- 詳しい解説 -
云うも謂うも同じ「いう」と発音するがその言葉を使っている人自身が考えた言葉かそうではないかの違いがある。
云うとは誰かの言葉を借りる時に使われる言葉。例えば過去の偉人が「少年よ大志を抱け」と云ったというふうに使われる。自分の考えではないが引用したということを知らせるためのものでもある。
それに対して謂うは自分の考えを伝える時に使われる言葉。例えば「少年よ大志を抱け」という言葉に対しての自分の意見を述べる時には「謂う」と使う。ただし謂っている言葉はその人個人の考え方であるため他人がその言葉に共感する場合もしない場合もあり、必ずしもその場で「正しい」とされる言葉ではないという可能性もある。また「云う」も「「謂う」も書き分けられるのは文章の中だけの話なので、実際に話しているときにはその違いを想像するしかない。