仇と敵(かたき)の違い

仇と敵(かたき)の違い

仇と敵(かたき)の違い

- 概要 -

仇は強い恨みを抱いている人のことを指すが、敵とは恨みもあるものの負けたくないという気持ちもあるもののことを指すという違いがある。

- 詳しい解説 -

仇も敵も相手に対して負の感情を抱いているものであるが、どういった類の負の感情なのかに違いがある。

仇とは強い恨みを抱いている相手のことを指す。例えば両親を殺されたぐらいの強い恨みである。この恨みを晴らすために返り討ちにすることを仇討ちというが、現在は「かたき討ち」と書き、仇という文字はあまり使われなくなっている。また「仇討ち」と書くようになったのは武士制度ができてからともいわれている。

それに対して敵とは仇のような強い感情を抱いている場合もあるが、もう少し軽い場合にも使われる。例えばライバル会社のことを負けたくない相手ということで「商売敵」というような使い方である。この場合は特に相手の会社を殺そうとは思っておらず、相手の会社よりも儲かろうとしているだけなので幾分か平和的な言葉でもある。