- 概要 -
狂歌とは卑俗な五七五七七の短歌のことを指すが、川柳は季語を入れない五七五の短い俳句のことを指すという違いがある。
- 詳しい解説 -
狂歌も川柳も長文ではなく短い文で情景を表すものだが長さであったり趣旨であったりに違いがある。
狂歌とは狂った歌と書くだけあって一般的な唄ではなく滑稽なものを書く卑俗な歌のことを指す。形式は五七五七七の短歌と同じである。人々が安定して暮らしていた江戸時代中期ごろに流行りだしたものでもあるが、実際にはもっと昔から存在していた。また狂歌のルーツは短歌であり、さらに古いのは和歌と呼ばれるものであったと言われている。これは漢から伝わったものである。
それに対して川柳とは季語を入れない五七五の短い詩のことを指す。川柳のルーツは俳句と同じなのだがこれは日本独自の文芸のため他国から伝わったものではない。現在でも川柳は読まれることが多いが、パロディ化されているものの方が有名になっている。