骨髄腫とリンパ腫の違い

骨髄腫とリンパ腫の違い

骨髄腫とリンパ腫の違い

- 概要 -

骨髄腫とは白血球の一種である形質細胞のガンであり、腰痛や胸部、背中の痛みが初期症状である。リンパ腫とは同じく白血球の一種であるリンパ球のガンであり、首や脇の下などの晴れやしこりが症状となる。

- 詳しい解説 -

骨髄腫とリンパ腫の違いは骨髄の中の白血球である形質細胞のガンか、同じく白血球であるリンパ珠のガンかである。ともに自覚症状が分かりにくく、健康診断などで発見される事が増加傾向にある。白血球の異常は共通しているが症状や治療法は全く異なるものである。

骨髄腫とは血液のガンの一種である。60〜70歳の男性の発症が多くみられ、骨髄の中の白血球の一種である形質細胞のガン化によるものである。ガン化すると異常たんぱく質を生み出し健康な血液細胞を骨髄から追い出す。免疫力低下により骨や腎臓にまで影響を及ぼす。多発性骨髄腫とも呼び抗がん剤治療や化学療法などで治療が行われるが治療後の再発もある。日本では2015年7月に難治性や再発した場合のためにパノビノスタットという新薬が承認された。初期症状は腰痛や胸部、背中の痛みである。

リンパ腫とは白血球の一種であるリンパ球のガンである。ウイルスや細菌、遺伝が主な原因である。特に首やわきの下や股の付け根のリンパ節の腫れやしこりが多い。放射線治療、化学療法を行うが、再発した場合には造血幹細胞移植がなされる。放射線治療と化学療法の併用で寛解させることもできる。