古墳と墓の違い

古墳と墓の違い

古墳と墓の違い

- 概要 -

古墳とは3世紀後半から7世紀に及ぶ古墳時代に造られた高貴な人の墓を指す。墓とは貧富など関係なく、生きている人間や動物が死んだ時に埋ける場所を指す。

- 詳しい解説 -

古墳と墓の違いは墓の定義の中に古墳がある点である。また古墳とは古墳時代といわれる3世紀後半から7世紀の高貴な人の墓を指し、一般の人々の墓を指さないが墓は動物全てを包括的に示す。

古墳とは古墳時代に造られた墓を指す。しかし定義は諸説ある。一般に大きな盛り土が目印となる。葬られる死者は支配階級か有力な人物である。古墳は丸い盛り土のみの円墳が一般的である。四角形で構成された方墳は円墳や前方後円墳よりも後である7世紀に出現したものである。四角形と台形で構成された前方後方墳は古墳時代前期に多く東海地方によくみられる。

墓とは古墳を含む死者を弔った痕跡である。火葬が始まるまでは土葬であったため、亡くなったのち棺に死者を入れて埋葬し土饅頭を設けた。棺が朽ちると土饅頭が平らになるため墓石を立てた。火葬が一般的になった現在では骨を骨壺に収め様々な形の墓石が登場した。