- 概要 -
コンポートとは果物を主材料にし、素材を生かしたジャム風の煮物である。グラッセとは野菜を材料とし、バターと煮汁で照りを出した煮物である。
- 詳しい解説 -
コンポートとグラッセの違いは主対象が野菜か果物かである。
コンポートとは果物を主材料とした煮物である。果物を丸ごとかカットした果物と、水や薄い砂糖水、ワインを用いる。果肉の原型を留めず、大量の砂糖を使用するジャムに比べ、素材の味や形を生かした煮物である。使用される果物はモモやリンゴ、ナシ、ビワ、アンズ、サクランボなど多岐にわたる。野菜、肉などを煮込む場合もこれを指す。
グラッセとはフランス料理用語の一つであり「凍らせる・冷やす」という意味と「艶をつける」という2つの意味を持つ。野菜を主材料とした煮物である。野菜をカットし、バターと煮汁を用いる。バターを用いるため風味豊かに照りを出す効果がある。菓子作りの場合のグラッセとは砂糖やゼリーなどで艶を出す。使用される野菜は、ニンジン、タマネギ、サツマイモ、カボチャ、クリなど多岐にわたる。