- 概要 -
先とは近過去を示す際のかしこまった表現である。さっきとは先の砕けた表現であり、柔らかな表現である。
- 詳しい解説 -
先とさっきの違いは近過去をよりかしこまった表現にするか否かである。
先とは先ほどなどと使用し、ある事柄より前の事を示す。口語体のさっきよりもかしこまった表現である。具体的な時間は示さないが数分ないし数時間前の近過去を指す。先には先刻という表現もみられ、さらに先日などある語を加える事により、先という曖昧で直近の過去をより具体的に表すことが出来る。
さっきとは先と同様の意味を持つ口語体であり砕けた言い方である。先という言葉を発音する時に詰まったり先の持つ多様な表現に対し、跳ねる事でさっきという促音便を使用し、言いやすい表現としている。「ついさっき」などという表現も存在し、先と同じ意味ながらも口語体であるため軟らかい表現となっている。