- 概要 -
殺虫剤とは成虫を殺すための薬剤であり、数種存在し、環境や作物の状態を鑑みて作る薬剤である。農薬とは農業における薬剤全般である。
- 詳しい解説 -
殺虫剤と農薬の違いは農薬という大分類の中に殺虫剤という分野が存在する点である。
殺虫剤とは虫を殺す目的で作られた薬剤を指す。殺卵効果はなく成虫に効く。殺虫剤一つでも数種存在し環境や作物の状態に合わせて選ぶ事ができる。
農薬とは農業において害となるもの全てを対象とした薬剤を指す。成虫や卵のほか、菌やウイルス、ネズミやイノシシなどの動物、雑草などの植物も対象とする。農薬には殺虫剤のほか殺菌剤、殺虫殺菌剤、除草剤、ノネズミなどの被害を防ぐ殺そ剤、植物成長調整剤、害虫を匂いでおびき寄せる誘引剤、他の農薬と合わせる事で付着性を高める展着剤、害となるものの天敵、微生物剤の5種が存在する。また農薬は必ずしも作物を摂取した人に害を与えるものではない。