- 概要 -
習性とは主に虫や動物を対象とし、その生物がその環境で生きていくために後天的に備わった性質を指す。本能とは思考に結びつく前に自然と身体が動き出すさまを指す。
- 詳しい解説 -
習性と本能の違いは後天的に繰り返し行われる性質か、生物として先天的に備わった性質かである。
習性とは主に虫や動物を対象とし、その生物がその環境で生きていくために後天的に備わった性質を指す。例えば夜行性や冬眠といった行動である。習性を知る事により習性を利用した虫や動物を忌避するための対策を練る事が出来る。習性は個体レベルでなくその生物全体に浸透した性質である。ゆえに人間の生活において害となる動物の駆除のために罠を仕掛けた時、その一個体がかかったとしてもそれを見ていた別の個体は学習し長い年月をかけて段々と習性が環境に対応していく。
本能とは思考に結びつく前に自然と身体が動き出すさまを指す。例えば危害を加えられそうになった際に思わず腕で自身を守る防御本能や、男女で子どもを作る生殖本能が挙げられる。