- 概要 -
知るとは頭ではなく心で物事を理解する事である。識るとは多くの蓄積された知識を基礎として、ある物事を区別する事を指す。
- 詳しい解説 -
知ると識るの違いはある物事に対して心で理解する事を表すか、蓄積された情報を基礎として見分ける事を表すかである。
知るとは頭ではなく心で物事を理解する事である。知るという漢字は矢を添えて神の意思を知る事を表している。ゆえに知識を抜かし感情的な理解である点が特徴である。知る事はやがて知っている事として蓄積され識る事へと変化していく。
識るとは多くの蓄積された知識を基礎としてある物事を区別する事を指す。識るという漢字は織物の縦横に交わる糸のように言葉を織り出し、物事を区別する事を表している。蓄積を経て既に知っている事柄を知識といい、気が付く事を認識というなど長年かけて得た物を下地として物事を判断する事である。知る事の繰り返しが識る事に大きな影響をもたらす。