- 概要 -
元老院とは古代ローマにおいて、政治を一貫して担った国家の最高機関を指す。枢密院とは大日本帝国憲法の下にある天皇陛下を補佐する最高諮問機関を指す。
- 詳しい解説 -
元老院と枢密院の違いとはローマの大勢の長老が担う国家の最高機関か少人数制の日本版元老院かである。
元老院とは古代ローマにおいて政治を一貫して担った国家の最高機関を指す。文字通り若者ではなく長老の集まりである。ローマ市民主動の共和政の中心であるコンスルよりも、裏で大きな影響力を持つ元老院がのちに台頭してきた。ローマ市民でかつ成年男子が参加し貴族から議員が選ばれる。定員は当初300人とされていたが、600人、900人と増加し議員は30歳以上で終身議員と見做された。元老院の権力は外交権、人事権、財政権、陪審員の独占を行った司法権、任地を決める軍事権である。
枢密院とは明治21年に設置された大日本帝国憲法の下にある天皇陛下を補佐する最高諮問機関を指す。初代枢密院議長は伊藤博文である。日本版元老院のようなものであった。人数は少なく20人ほどが中心となり憲法の解釈について諮問した。