- 概要 -
西南戦争とは明治政府に対する鹿児島の士族らの反乱を指す。戊辰戦争とは明治政府に対する旧幕府軍の反乱を指す。
- 詳しい解説 -
西南戦争と戊辰戦争の違いは鹿児島の士族らの反乱か、旧幕府軍の反乱かである。
西南戦争とは明治10年に鹿児島の士族らが西郷隆盛を中心として起こした反乱を指す。当時、幕末の混乱から幕府が倒れ、新たに西洋の空気を入れて先進国を模範として改革を続ける新政府が成立した。その際、旧来の士族が下にみられるとともに職を失う事となったためこれに異議を唱えた。西郷隆盛はこうした士族らを活躍させるために武力を用いて朝鮮を開国させる征韓論を唱えたが、国内の改革を重視する大久保利通らの反対によって政府を去りし後、各地で士族の反乱が多発した。西南戦争はその反乱の最大規模のもので果敢に戦うものの、軍隊である政府軍に押され鎮圧された。
戊辰戦争とは慶長4年に旧幕府軍と新政府が対立した戦いを指す。鳥羽・伏見の戦いを皮切りに箱館戦争まで16カ月で新政府が勝利となった。両者は新政府への決死の反抗という共通点がある。