製版と製本の違い

製版と製本の違い

製版と製本の違い

- 概要 -

製版とは多くの印刷物を刷るために、一つの見本となる型を作る作業を指す。製本とは製版ののち、大量の印刷後に行う作業を指す。

- 詳しい解説 -

製版と製本の違いとは印刷前の作業か、印刷後の作業かである。

製版とは多くの印刷物を刷るために、一つの見本となる型を作る作業である。製版を行って印版というアルミ版に原稿内容を焼き付ける。カラー印刷ではインクの色であるイエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの4種それぞれの板が作られ濃淡をアミ点で調整する。現代における印刷技術は江戸時代の印刷技術と同様、何枚も同じ絵の板を作り、それぞれに各色を塗り一枚の絵に刷る事により多様な色で構成された1枚の絵が生まれる事が基本となっている。

製本とは製版ののち大量の印刷後に行う作業である。製本する事により紙のまとまりが一冊の本となる。綴じ方には様々な種類があり、一定枚数を半分に折り畳んで積み上げ針金で綴じる平綴じ針金でなくそのまま接着剤で固定する無線綴じ、一括で半分に折り横に針金を貫通させる中綴じなどの方法がある。