赤痢菌と大腸菌の違い

赤痢菌と大腸菌の違い

赤痢菌と大腸菌の違い

- 概要 -

赤痢菌は、腹痛や下痢、発熱や嘔吐がみられる感染症の一つを指す。大腸菌とは普段は無害であるが、腸以外の臓器で感染症を起こす細菌を指す。

- 詳しい解説 -

赤痢菌と大腸菌の違いは本来的に悪い菌か、本来棲む場所から離れると悪い菌になるかである。

赤痢菌は明治30年に日本の志賀潔が初めて発見、発表した細菌である。赤痢菌には4種存在し志賀赤痢菌が最も強く、フレキシネル菌、ボイド菌、日本で多い比較的軽症のゾンネ菌である。国外感染例が6、7割を占めている。潜伏期間の多くは3日以内であり、症状として腹痛や下痢、発熱や嘔吐がみられる。

大腸菌とは普段は無害であるが腸以外の臓器で感染症を起こす細菌である。病原大腸菌の種類は5種存在し、病原性、組織侵入性、毒素原性、出血性、凝集接着性である。潜伏期間は平均3日から5日であり、症状として激しい腹痛から数時間後の水下痢がみられる。両者は生の食材や衛生環境に原因があり対症療法及び抗生物質の投与により回復を促す。