- 概要 -
租とは大宝律令で定められた義務であり、朝廷に捧げる粟や米など穀物を捧げる事を指す。年貢とは祖を元にしながら、一旦はその地域の地主に納める米や野菜などを指す。
- 詳しい解説 -
租と年貢の違いは江戸時代まで続く税のあり方か、明治時代からみえる税のあり方かである。
租とは大宝律令で定められた義務であり、朝廷に捧げる粟や米など穀物を捧げる事を指す。本来は収穫の祝いの際に神へと捧げ、感謝の意を示すものであったが朝廷が神格化して以降はこれを義務とした。租は収穫の約3%だったが人々の生活に重くのしかかり時代を経るにつれ、ますます捧げる量が増加した。また朝廷にとって大水や旱による被害への考慮が難しかった。土地の地価の3%を貨幣で納めさせる地租改正も租として明治政府に納めるものであったが高額であった。
年貢とは祖を元にしながら一旦はその地域の地主に納める米や野菜などを指す。年貢の取り立ては地域によって差があり、不服として地主を含めて集団を作り一揆が起こる事もあった。