排除と廃除の違い

排除と廃除の違い

排除と廃除の違い

- 概要 -

排除とは不要と捉えられた物を取り除く作業を指す。廃除とは法律用語であり、非行など問題のあった遺産相続人を、相続対象から取り除く事を指す。

- 詳しい解説 -

排除と廃除の違いは具体的な物を取り除く事か、法律上の相続権を取り除く事かである。

排除とは不要と捉えられた物を取り除く作業を指す。排という漢字は手で左右に押し退ける意味を持ち、排除は押し退けて取り去る事を表す。例えば敵を排除するなどと用い邪魔と判断された対象を一掃する事を意図する。

廃除とは法律用語であり非行など問題のあった遺産相続人を、相続対象から取り除く事を指す。相続廃除ともいう。相続廃除の場合、書類が必要となる。生前廃除と遺言廃除の2種がある。廃除可能な対象者は遺言でも侵しがたい最低限の遺産である遺留分を持つ推定相続人である。生前廃除の場合、家庭裁判所の審判を受けてから廃除する人を登録している市区町村に赴き届け出をする必要がある。遺言廃除の場合、あらかじめ遺言執行者を決めておき遺言執行者が廃除の手続きを行う。