- 概要 -
不可抗力とは自身で注意してもどうにも逆らう事の出来ない事を指す。無過失とは過失かどうかを問わず、損害賠償の責任が発生する事を指す。
- 詳しい解説 -
不可抗力と無過失の違いは災害などで抗う事が出来ない事か、故意や過失の有無を問わず損害賠償の責任を負う事かである。
不可抗力とは自身で注意してもどうにも逆らう事の出来ない事を指す。文字通り力に抗う事が出来ないため、誤解されがちな時に用いる。例えば地震による津波で家が流された事は、現状としてどうやっても家が流されない事自体が難しいため不可抗力とする。故意ではない行動も範疇であり満員電車で後ろから押され、手が触れた事に対して問題とされた場合は不可抗力という。しかし手すりや吊り革につかまる事によって避けられる場所であったり、故意に触れようとして触れたりした場合、不可抗力ではない。
無過失とは過失かどうかを問わず損害賠償の責任が発生する事を指す。例えば大気汚染や水質汚濁などに繋がる事業者の責任などが挙げられる。