- 概要 -
絵踏とは江戸幕府がキリスト教を弾圧していた時にキリストやマリア像を踏ませる行為を指す。踏絵とは絵踏で使用する絵を踏む事である。
- 詳しい解説 -
絵踏と踏絵の違いはキリシタン弾圧のために絵を踏ませるか、その絵を指す点である。
絵踏とは江戸幕府がキリスト教を弾圧していた時にキリストやマリア像を踏ませる行為を指す。キリスト教信者であるキリシタンを排除するために行う。例えば長崎などにおいて全員にキリストやマリアが描かれた宗教上大切な物を順に踏ませた。当初は紙や板であり、のち多くの人数を対象とするために真鍮製など凝った物となった。230年ほど続いたが1858年のオランダへの開国とともにその行為をやめるよう伝えられ以後行わなくなった。
踏絵とは絵踏で使用する絵を踏む事である。当初はキリストやマリアが描かれた絵であったので、このように呼称する。以前の学校教育においては絵踏という行為を踏絵として教えた。いずれにしても同じ事を表している。