奉献と奉納の違い

奉献と奉納の違い

奉献と奉納の違い

- 概要 -

奉献とは神仏のほか、上に立つ人に献上し奉る事を指す。奉納とは日頃の感謝の念を込めて神仏に納める事を指す。

- 詳しい解説 -

奉献と奉納の違いは献上の姿勢を崩さず相手に捧げるか、自身の幸せと意図して相手に捧げるかである。

奉献とは献上し奉る事を指す。献上の相手は神仏のほか、上に立つ人である。奉献には酒などの物的な物が対象となる。献上するという意味が強く自主的というより、言われたために行う事を示す。ゆえに奉献は多くの場合、何らかの儀式の際に奉る物を示している。また狛犬なども奉献の対象に当たる。

奉納とは神仏に納める事を指す。例えば2月の初午ならば奉納稲荷大明神などと書いた幟を立て、幟に書かれた家族の安全と幸福を願う。奉納には例えば神に見せるための舞などが存在する。自身の日々の行いを納める意味を持ち、最終的に神仏に捧げる物である。奉納品は一度神仏に捧げられたのち人間に下りて来る物であって自分に返って来る事を暗に示している。